2007.07.09

家族  素敵なミドルエイジ

☆ 兄さん ☆

近頃では、めったに鳴らない
自宅の電話のベルが
リリーン、リリリーンと鳴りました。

『何だろう。珍しいなぁ。こんな時間に・・・』

久しぶりに実家の兄からでした。
真夜中のひんやりした空間に、
兄のボソボソと話す低い声が
ジーンと染み込むように響き渡っていきました。

昔から・・・
『あのお兄さんは、本当にヤマセツのお兄さん???』と
言われて、みんなから不思議がられるほど
ヤマセツとは正反対の兄でした。

実はヤマセツ・・・
おしゃべりが出来るようになった2歳の頃から
近所でも評判の?おしゃべり娘。
いつの間にか、近所の家に上がりこんでは
 
 『ねぇねぇ・・・おばちゃん。せっちゃんね。今日ね。
  ○○チャンと遊んでね。転んでね。おでこぶってね。
  でねでねでね・・・。くちゃくちゃくちゃ・あはは』
 
てな調子であちこち行っては、自由奔放に
喋りまくっている、近所で有名な女の子でした。

そんなせっちゃんにはお兄ちゃんが二人。
電話の声の主は、3つ年上のすぐ上の兄。

しかし、このお兄さん。ヤマセツとは真逆で
口が堅いというのか・・・、
重いというのか・・・、
無口というのか・・・、

それでも、このお兄ちゃん。
子供の頃はヤンチャで、
しゃべるよりは、身体いっぱい動かして
暴れるのが得意な男の子でした。

そして、大人になった兄は
無口で物静かな男に成長しました。
低い声でボソボソ。
簡潔に話し、余分なことは一切言わない。
あんまり笑わない。
こんな風に書くと、
やけにクールで冷たい人のように
思われるかもしれませんが
そんなことはありません。

とにかく優しくて・・・
繊細で肌理細やかな心遣いの出来る人です。
今では年老い母ですが、昔から
『本当にお兄ちゃんは優しいねぇ。
 せっちゃんとお兄ちゃんが入れ変われば良かったのにねっ!』
なんて、無茶なことを何度も言っていました。

気持ちを伝えるのは言葉だけではない。。。

 ■ 心を込めて、思いを込めて
 ■ その人のためになることを信じて
 ■ その人のために、何かをしたら
 ■ 必ず、その思いは伝わる。

電話の向こうから聞こえてくる
言葉少ない兄の声を聴き
今日のヤマセツは、そんな風に思いました。

決して多くを語らない兄ですが
幾つになってもヤンチャな妹を
優しく見守ってくれています。

正反対で真逆の二人ですが
小さい頃からずっと大事にしてくれた
無口なお兄ちゃんの懐の深さに
感謝の気持ちを込めて
『ありがとうございます♪』

2007.07.09 PM 8:28

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