2006.10.15
背中
素敵なミドルエイジ
☆ 職人 ☆
いつも通る道沿いに、古い自転車屋さんがあります。
1970年代の映画にでも出てきそうな・・・
昔ながらの自転車屋さん。
店の前の歩道に、はみ出した状態で、
修理中と思われる自転車がたくさん並んでいます。
多分、きっと・・・あちこちから、たくさんの苦情が来ているだろうに
違いありません。
だって、その店の前は人が一人通るのがやっとという状態で
店の道具や自転車が置いてあるんです。
(歩道ですからね・・・)
3日前、その店の前を通ると
相変わらずの状態で、我が物顔の自転車達が所狭しと
置かれていました。
丁度、店の前の交差点で信号待ちをしていると
店の中から店主の親父さんが、小さな椅子をもって出てきました。
当たり前のように、歩道にはみ出した自転車の前に椅子を置き、
腰をかけ
『さぁーこれからパンク修理をするぞー』という体勢になりました。
道路に背を向け座っていますから、親父さんの顔は見えません。
白いランニングシャツに紺の作業ズボン。
足元はサンダルをつっかけています。
首筋が日に焼けて真っ黒でした。
人からはいろいろ言われているだろうに・・・
それでも、黙々と仕事をする親父さんの姿。
『少しぐらい、道にはみ出して何が悪い。
誰もやりたがらないパンク修理をやってるんだぞ。
だから、誰にも文句なんか言わせないぞ!』って
親父さんの背中からは、強い言葉が聞こえてきそうでした。
親父さんの店には、跡取りさんがいるのかなぁーと
お節介・ヤマセツは思いました。
こんなにして、頑張る親父さんの店はいつまで続くんだろう。
ヤマセツが知ってからでも20年。
店の歴史は、もっとずっと前から続いていると思います。
親父さんが仕事を辞めたら、店を閉めるんだろうか?
そしたら、店の前はすっきりした歩道になって
どこからも苦情が出なくなりますね。
でもきっと、困る人がたくさん出てくるはずです。
街には親父さんのパンク修理を頼りにしている人が
たくさんいるに違いありません。
誰からも特に褒められることもなく、一人ぼっちで黙々と
皆に背中を向けて仕事をする親父さんの日焼けした背中を見て
親父さんは絶対に必要な人なんだ、
なくてはならない人なんだと思いました。
働くこと、仕事をすることを考えさせられました。
頑固一徹、コツコツとひとつの仕事をする人は
”職人”なのだと思いました。
■ 私も職人になろう!
■ 腕の良い職人になろう!
■ 頑固で困った人だと言われても
何かにこだわり、信念を持ち、自分だけの技を磨く。
■ そして誰かのお役に立つ。
そんな人になろう・・・と思いました。
自転車のパンク修理をしてくれる親父さん。
いつまでも、元気に、頑張って下さい。
もの言わぬ、その背中でたくさんのことを教えてくれて
ありがとう。親父さんに感謝!
2006.10.15 PM 6:55




