2009.03.27掲載
畳二目
今年も金比羅さんの金丸座で、4月6日から25日まで「こんぴら歌舞伎」が開催されます。
6日は、恒例のお練りです。
お練りとは、歌舞伎役者が人力車にのり、琴平の町をまわることです。
この日のために紙吹雪を1年かけて準備する方もいらっしゃるんですよ。
千秋楽の25日は、三味線餅つきがあります。
三味線にあわせて餅つきをするのです。
こちらも楽しみの行事のひとつとなっています。
今年は、中村勘三郎親子が出演します。
金丸座は、現存する小屋の中では最古のものです。
江戸時代のスタイルを、そのまま残しています。
中に入ると江戸時代にタイムスリップします。
役者と観客と小屋がひとつになる感覚です。
金丸座の客席は「桝席」です。
桝席とは、方形に仕切った席で、定員は4人です。
江戸時代のサイズですので、小さく狭いものです。
そして、小さく狭いといえば茶室も同じです。
狭い中でお互いが「畳二目」譲り合う気持ちがあれば、みんなが気持ちよい空間を共有することができます。
自分だけというエゴがあると、良い関係は構築できずまた保つことはできません。
相手の立場に立ち、相手に「ひと手間」かける。
それが「思いやり」であり「優しさ」です。
「ひと手間」かける、「工夫」することを惜しまない。
世の中のすべてのことは、人間に考えさせるためにつくられているように思います。
桜の花が咲き、穏やかな春の日、ひと手間かけることを忘れず、大好きな歌舞伎を楽しみたいと思います。




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